二輪車・バイク保険と自動車保険のセット割引

自動車とバイクを両方所有している方にとって、「保険料の節約」は大きな課題です。このようなケースで活用したいのが「自動車保険とバイク（二輪）保険のセット割引」という制度です。

複数契約による割引や、保険会社の一括管理による利便性など、メリットが多いため、ぜひ検討したい選択肢です。

■ 自動車とバイクの「セット割引」とは？

● 概要

• 同じ保険会社で「自動車保険」と「二輪保険（バイク保険）」の両方を契約すると、保険料が割引になる制度。
• 「セット割引」「複数契約割引」「継続契約割引」など、名称は保険会社によって異なる。
• 対象となるのは125cc超のバイク（任意保険対象）が基本。

■ 主な割引の種類と内容

1. 複数契約割引
2. 継続契約割引
3. 家族一括割引

■ 代表的な保険会社の対応例

保険会社	セット割引有無	割引率の目安	備考
ソニー損保	あり（条件付き）	5〜10％程度	バイクは125cc超が対象
チューリッヒ	一部対応	非公開	電話見積もりで確認が必要
三井ダイレクト	あり	約5％	二輪保険と自動車保険を同時契約
あいおいニッセイ	あり	状況に応じて	長期継続＋セット契約で優遇

複数契約割引

「複数契約割引」は、同一の保険会社で複数の保険契約（例：自動車保険＋バイク保険）を結ぶことで、保険料が割引される制度です。

この割引は、特に二輪車（125cc超のバイク）と四輪車の両方を所有している人や、家族で車・バイクを複数台所有している家庭にとって非常に有利な選択肢となります。

■ 複数契約割引とは？

● 制度の基本

• 同一の保険会社で、2契約以上を同時または継続的に契約することで適用される割引制度。
• 一般的には、バイク保険の保険料が割引対象となり、自動車保険には変化がない場合が多い。
• 保険会社によって「セット契約割引」「複数台割引」など名称が異なるが、仕組みはほぼ同じ。

■ 適用される主なケース

• 自動車＋バイク（250cc以上の中型・大型バイク）
• 自動車2台以上を同一契約者名義で契約
• 自動車＋原付（ただし「ファミリーバイク特約」では対象外が多い）
• 家族全体で複数契約している（父が自動車、子がバイクなど）

■ 割引率の目安

契約形態	割引対象	割引率（目安）
自動車＋二輪保険（125cc超）	二輪保険	約5〜10％
自動車＋自動車	2台目以降	約3〜7％（会社により異なる）

※割引率や対象は保険会社によって異なるため、見積もり時の確認が必須です。

■ 対応している代表的な保険会社

保険会社	複数契約割引の有無	備考
ソニー損保	あり	自動車＋バイクで二輪保険が割引対象に
三井ダイレクト	あり	条件により5％前後の割引
チューリッヒ	あり（要確認）	電話見積もりで割引条件を確認可能
おとなの自動車保険	あり	同居家族での複数契約も割引対象に

継続契約割引

自動車保険やバイク保険を契約していると、保険会社から「継続契約のご案内」が届きます。このタイミングで自動的に適用されることがあるのが、「継続契約割引」です。

特にバイク保険や複数契約のケースでよく見られるこの割引は、乗り換えずに同じ会社を使い続けるメリットを実感できる仕組みです。

■ 継続契約割引とは？

● 概要

継続契約割引とは、前回と同じ保険会社で契約を継続する際に適用されるロイヤルティ（忠誠）割引です。

• 契約更新時に、新規契約者よりも保険料が割安になることがある
• 「等級による割引」とは別に設定されていることも多い
• 主にバイク保険や火災保険での採用が多いが、一部の自動車保険でもあり

■ 適用されやすい契約パターン

• 二輪車保険（バイク保険）を1年以上継続している
• 同一契約者が自動車保険とバイク保険を両方契約し、かつバイク側を継続
• 家族内での契約継続（親から子へ引き継ぐ場合など）
• 法人契約で同一車両・同一事業所で継続契約をしている

■ 割引率の目安（※非公開のケースが多い）

保険の種類	割引率（目安）	備考
バイク保険	3〜10％程度	ソニー損保・三井ダイレクトなどで確認可能
自動車保険	保険会社により異なる	継続年数が長いほど有利になる場合あり
その他（火災・傷害）	5〜15％	長期継続で最大割引になる場合あり

■ 注意点・見落としがちなポイント

見落としがちな点	解説
自動更新＝自動で継続割引とは限らない	会社によっては申請が必要なケースもある
等級割引と混同されやすい	継続割引は別枠での優遇として扱われることがある
複数年契約に切り替えると対象外になる場合も	短期継続（1年更新）時のみの適用がある
保険会社を途中で変えるとリセットされる	1度でも乗り換えると継続年数がリセット

家族一括割引

「家族一括割引」は、自動車やバイクなどの保険契約を家族内で同じ保険会社にまとめることで割引が適用される制度です。

個々にバラバラで契約しているよりも、同一保険会社で一括管理した方がコストパフォーマンスが高まるため、特に二世帯同居や車・バイクの保有台数が多い家庭では大きな節約につながります。

■ 家族一括割引とは？

● 制度の概要

• 同居の家族がそれぞれ契約している自動車保険やバイク保険を同じ保険会社にまとめて管理することで、割引や優遇措置が受けられる制度。
• 明示的な「割引率」は非公開とされていることが多いですが、二台目以降の契約で安くなることが一般的。
• 契約者が違っていても、世帯が同一であれば対象になるケースが多い。

■ 適用される主なパターン

• 親が自動車保険に加入 → 子が同じ保険会社でバイク保険に加入
• 夫婦で別々の車を所有 → 同一保険会社でそれぞれ契約
• 同居の兄弟姉妹が車・バイクを保有している
• 親子でマイカー＋バイクを所有し、家族全体で契約管理を一括化する

■ 割引の内容と特徴

項目	内容
割引対象	二台目以降の自動車・バイク保険
割引率の目安	明示されないが、約3〜7％の割引になるケースが多い
割引対象の契約者	同居の家族（世帯が同じ）であれば別名義でもOK
契約条件	同一保険会社・同一住所での契約が基本

■ 対応している保険会社の例

保険会社	家族一括割引の対応	備考
ソニー損保	あり	二台目・家族契約で割引適用可
三井ダイレクト	あり	複数台・家族で優遇条件あり
おとなの自動車保険	あり	セカンドカー割引と併用可
SBI損保	あり	家族全体での管理に便利

■ 注意点と条件

注意点・条件	内容
同居している必要がある	一般的に「同一住所」に住んでいることが条件
契約者名義が別でもOKだが、家族関係が必要	書類での確認を求められることも
保険会社によって制度の有無が異なる	必ず事前に確認、見積もり時に申告すること
原付などは対象外になる場合も	ファミリーバイク特約は割引対象外のケースあり