保険更新時期と車検のベストタイミング

車を所有している限り避けて通れないのが「車検」と「自動車保険の更新」です。どちらも期限があり、忘れると違法運転になってしまうリスクもあります。

一方で、更新のタイミングをうまく調整すれば、手続きがスムーズになり、無駄な出費も抑えられます。ここでは、それぞれの更新タイミングと、効率よく行うためのベストな時期を分かりやすくご紹介します。

車検のベストタイミング

車検（自動車検査登録制度）は、車を安全に使い続けるために必要不可欠な制度です。しかし、「いつ受けるのが最も効率的か」は意外と知られていません。

適切なタイミングで車検を受けることで、費用や時間の無駄を省き、次回車検までの期間を最大限に活かすことができます。以下ではそのベストタイミングについて詳しく解説します。

基本的な車検の満了タイミング

• 新車登録後：初回は3年後
• 2回目以降：2年ごとに更新が必要

満了日を過ぎると公道を走行できず、無車検車として重い罰則が課されます。

ベストな受検時期：満了日の1ヶ月前〜当日まで

• この期間に受けることで、次回の車検満了日がずれない（＝有効期間を最大限に使える）。

2025年からの新制度：満了日の2ヶ月前から受検可能に

• 従来は「1ヶ月前」が基本でしたが、制度改正により最大2ヶ月前から車検が可能に。
• 繁忙期を避けたり、スケジュールに余裕を持たせたりするのに便利。
• ただし、早く受けると次回満了日が早まる可能性があるため、注意が必要です。

指定工場での車検なら45日前でも満了日変更なし

• 国に認可された「指定整備工場」であれば、満了日45日前からの受検でも次回満了日を維持できる。
• ディーラー車検や大手整備業者が該当するケースが多く、早めの予約・整備が可能。

自賠責保険の更新タイミング

自賠責保険（正式名称：自動車損害賠償責任保険）は、すべての自動車・バイクに加入が義務付けられている「強制保険」です。

万が一、自賠責が切れてしまうと法律違反となり、重い罰則が科されるため、更新タイミングの把握は非常に重要です。以下にその更新のポイントを詳しく整理します。

自賠責保険の基本概要

• 加入義務あり（未加入＝違法）
• 対人事故にのみ補償（死亡・傷害）
• 補償限度額：傷害120万円／後遺障害最大4,000万円／死亡3,000万円

更新の基本タイミング

• 車検時に自動的に更新するのが一般的
  • 車検を受ける際に、整備工場やディーラーが自賠責の更新手続きを代行。
  • 車検有効期間（2年または3年）と同じ期間で加入するケースが多い。
• 更新開始は満了日の1ヶ月前から可能
  • 自分で契約する場合（バイクなど）は、満了日の1ヶ月前から手続きできる。
  • 早期に契約しても、新しい保険期間は満了日から起算されるため、期間が損なわれることはない。

自賠責保険が切れた場合のリスク

• 法令違反・刑事罰
  • 6ヶ月以下の懲役または10万円以下の罰金。
• 違反点数6点 → 一発免停
• 無保険で事故を起こした場合、全額自己負担かつ民事責任も発生

任意保険（自動車保険）の更新タイミング

任意保険は、自賠責保険ではカバーしきれない「対物事故」や「自損事故」「車両の損害」などに備えるための重要な保険です。

しかし、更新時期を見逃したり、内容を見直さないまま継続してしまうと、万が一のときに十分な補償が得られないこともあります。

ここでは、任意保険の更新時期とその際に見直すべきポイントを詳しく解説します。

更新の基本タイミング

• 契約期間は1年間が一般的
  • 任意保険は1年契約が基本で、多くの場合、自動更新設定がされています。
• 更新手続きの案内は満了日の約30〜45日前に届く
  • 保険会社から更新通知書や見積りが郵送またはメールで送られてくる。
  • そのタイミングで補償内容・保険料の見直しが可能。

ベストな見直し時期

• 満了日の1ヶ月前
  • この時期に内容を確認し、必要であればプラン変更や保険会社の乗り換えを検討。
• 車検と同時期に見直すのもおすすめ
  • 車の状態が変わるタイミングなので、補償額や車両保険の内容を調整しやすい。
  • 車検証に記載された内容を元に保険情報を正確に更新できる。