事故を起こしたとき、「修理代が出るなら保険を使った方が得」とは限りません。
自動車保険を使うと、事故区分によって翌年の等級が下がり、事故有の割増引率が一定期間適用されることがあるためです。
事故で保険を使うと翌年の保険料へ影響する
典型的な衝突事故などで保険金を受け取ると、3等級ダウン事故として扱われることがあります。
たとえば13等級で3等級ダウン事故が1件あれば、翌年は原則10等級となり、さらに事故有の割増引率が適用されます。
3等級ダウン事故は事故有期間3年が基本
3等級ダウン事故1件では、通常は事故有係数適用期間が3年加算されます。
その間は、同じ等級の無事故契約より低い割引率が適用されるため、保険料が上がりやすくなります。
盗難や台風などは1等級ダウン事故になる場合がある
盗難、台風、洪水、高潮などによって車両保険を使った場合は、所定条件で1等級ダウン事故となることがあります。
1等級ダウン事故1件なら事故有期間は一般に1年です。
ノーカウント事故なら等級へ影響しない
事故で保険金を受け取っても、事故内容や使用した特約によってはノーカウント事故となり、翌年の等級へ影響しない場合があります。
「保険を使った=必ず等級ダウン」ではありません。
小さな車両事故は保険を使う前に差額を計算
修理費が10万円でも、免責金額が5万円なら受け取れる車両保険金は単純計算で5万円程度になるケースがあります。
その一方で、等級ダウンによって今後数年間の保険料増加額が5万円を超えるなら、自己負担で修理した方が総支払額を抑えられる場合があります。
1. 今回受け取れる保険金額
2. 免責金額
3. 保険を使った場合の今後数年間の保険料差
事故後の保険料は保険会社に試算してもらう
事故後に保険を使うか迷ったら、現在の保険会社へ「保険を使った場合と使わない場合の次回保険料」を確認してください。
翌年だけでなく、事故有期間が終わるまでの概算差額を聞くと判断しやすくなります。
保険会社を乗り換えても事故歴は原則引き継がれる
事故後に保険会社を変更しても、等級や事故有係数適用期間は一定のルールに基づいて引き継がれます。
乗り換えによって事故歴をなかったことにはできません。
事故後でも他社見積もりは比較できる
等級や事故有期間を正しく申告すれば、事故後の条件でも他社の保険料を比較できます。
まとめ|保険金額と将来保険料を比べて判断
事故で保険を使うべきかは、事故の大きさだけでは決まりません。
受け取れる保険金、免責金額、事故区分、今後の保険料増加を比較して判断してください。
